どもどもどーもモレキレカンデス!
皆さん、突然ですが人間の身体ってどのように保たれていると思いますか?
日々変わらないように作られている?それとも日々ダイナミックに作り替えられている?どちらだと思いますか?
今日はダイエットにも役立つ人の身体の不思議についてお話ししていきます!
最後まで読めば皆さんも人体の不思議について誰かに語りたくなっているはずです。
人体の不思議
結論から申し上げてしまうと、日々変わらないようにダイナミックに作り替えられているというのが正解なんです!
これはびっくりですよねー。変わらないように保つなら作り替えない方が良いんじゃないか?と思いますよね、普通は。人類を始めとした動物の多くはそうすることにより自然に適応できるような生存戦略をとってきたのです。身体のなかで一番変わらなさそうな、変わる必要の無さそうな骨でさえ、日々破骨細胞というわざわざ骨を分解する細胞を用意してまで作り替えられています。日々作り替えるという作業を行うことで一番良いことは今必要とされている部位に材料を他の部位から移動させることが出来るということです。動物は常に十分な食糧を確保できるとは限りませんし、生物としての個が生きている期間のなかで最大限環境に適応できた方が生存確率や種としての繁栄の確率か上がります。
そしてその一方で身体を一定に保つ仕組みというのをホメオスタシス(恒常性)と呼びます。例えば外気温が日本でさえ夏は熊谷で40℃、冬は旭川では-15℃になるなか、体温はほぼ36℃くらいをキープし続けます。熱中症や熱射病で体温が40℃を越えればたちまち生命の危機に瀕します。冷蔵庫や空調が大きな電気を消費することから、外気温に左右されず一定の温度を保つということがいかに大きなエネルギーを消費することであるかが分かると思います。なぜ貴重なエネルギーを使い続けるという一見非効率なことを身体はしているかというと、生物として生き残り繁栄するためです。これにより人類を含めた動物の多くは世界中で活動が出来るようになり更には太陽の出ていない夜中にまで活動が出来るようになったのです!身体を一定に保つ作用というのはそれくらいに生物としての我々の基盤となるようなものなのです。是非ホメオスタシスという言葉を覚えてください。
人体はビルドアンドスクラップを繰り返し恒常性を保っている
この考えは実は筋トレやダイエットにおいて非常に重要な知識になります。筋トレもダイエットもある程度進むとその人に合わせた試行錯誤がどうしても必要な時期が来ます。その時にこれを知らずに行う工夫と分かった上で行う工夫には雲泥の差が生まれます。雲と泥ですよ!じゃあ雲で!ってなりますよね!
例えば減量をしていく際にたんぱく質が足りない状況が起こってしまった時のことを考えてみましょう。身体はたんぱく質が足りないぞーとなったときに真っ先に犠牲にするのは骨格筋です。内蔵は平滑筋と呼ばれる筋肉で出来ているところが多いですが、当然内蔵の筋肉優先なので骨格筋は失われます。そうすると体重は減るんですが、骨格筋も減ってしまうことになります。ダイエットが終わる頃には基礎代謝の落ちた疲れやすいリバウンドまっしぐらな体が出来上がってしまいます。マクロ栄養素の中でたんぱく質は最優先なのはそういった理由からです。
体脂肪を蓄えた身体はなるべくその状態を保とうとします。それもまた恒常性です。なので筋量を増やしたりダイエットをしたいとなった時には、恒常性を打ち破るような刺激が必要になります。ただし恒常性とはこれまで人間という生物が生き残り戦略として打ち出してきた基本方針なのでかなり手ごわいです。ダイエットにつきものの停滞期があるのも同様の理由です。そして筋トレについてもやはり同じで、筋肉量を増やすというのは体からすると燃費が悪くなるようなものなので、なかなか筋肉がつきにくいのも当然と言えます。なのでたんぱく質を安定的に摂って筋肉の材料が満ちた状態をキープし、さらに必須アミノ酸と言われる身体のなかで合成できないアミノ酸達を筋トレに合わせて多めに摂取することで筋肉量を増やしやすくするというのも恒常性を打ち破る方策のひとつです。どのタイミングでどの栄養素を摂るべきかについても今後記事にしていきます。
ビルドアンドスクラップを繰り返し同じ状態を維持するという一見非効率な方法を取ることで発展してきた動物の歴史ロマンに思いを馳せつつダイエット、筋トレに励んでいきましょう!